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2026.01.28

温泉マメ知識②~刺激の強い、いかにも温泉なお湯について~

温泉ソムリエマスター&温泉健康指導士としての知識を活かしていこうシリーズ第三弾です。今回は、「温泉っぽい匂いがしたり、色が特徴的だったりする温泉に入りたい!どんなお湯なの?」という疑問にお答えできる回となっています。

泉質別適応症🌹

療養泉(温泉の中でも、特に治療や療養に役立つ泉質をもつ温泉)は、主に10種類に分類されています。その中でも今回は、前回とは対照的に、刺激強め、「いかにも温泉」な泉質を5つご紹介します。良くも悪くもクセがあるので、一度入浴したらやみつきになってしまうかもしれませんが、肌が弱い方やご高齢の方は注意が必要です。

以下の絵文字で表します。

🐰→特徴 🐈→色/味・匂い 適応症→🐶 🐔→代表的な温泉地

 

6⃣含鉄泉

🐰飲むと貧血予防に。昔は「婦人の湯」とも呼ばれていた。ただ浸かるだけだと鉄分は吸収されない。赤茶けた温泉の場合、含鉄泉とまではいかなくでも鉄分を含んでいることが多い。温める力が非常に強く刺激も強いため、高齢者や肌の弱い人は長時間入らず、上がり湯をするとよい。

🐈茶褐色/渋み、鉄臭

🐶浴用→なし  飲用→鉄欠乏性貧血

🐔有馬温泉(兵庫)、鉄輪温泉(大分)

 

7⃣酸性泉

🐰ピリピリした刺激で好みが分かれる。抗菌力があり、肌の菌の増殖をおさえられるが、刺激が強く、肌の弱い人ほど入浴中に肌がしみたり、湯ただれをおこしたりする可能性も高い。湯あたりしやすいため、浴後は洗い流し、十分に拭くことが必要。酸性泉は硫黄泉であることも多い。

🐈無色または微黄褐色/酸味、無臭

🐶浴用→アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症  飲用→なし

🐔草津温泉(群馬)、玉川温泉(秋田)、蔵王温泉(山形)

 

8⃣含よう素泉

🐰うがい薬のような匂いと殺菌力をもつ。法改正で一時療養泉から外れたこともあるが、再び療養泉の仲間入りをした。飲用では内臓の動きを活性化するが、過剰に飲用すると甲状腺機能亢進症を起こすことがあるので注意。刺激は強めだが含鉄泉、酸性泉、硫黄泉、放射能線よりは若干マイルド。非常に珍しいお湯。

🐈茶褐色/薬味、薬臭

🐶浴用→なし  飲用→高コレステロール血症

🐔白子温泉(千葉)、有明泉天空温泉(東京)、新津温泉(新潟)

 

9⃣硫黄泉

🐰個性はピカイチな”ザ・温泉”。三大美人泉質の一つで、シミの原因となるメラニンの生成抑制などの報告がある。皮膚から皮脂を取りすぎてしまうため、浴後は肌の保湿を忘れずに。「痰の湯」とも呼ばれ、湯気を吸入すると粘性の高い痰が液状になる。硫化水素中毒や、装飾品の酸化には注意が必要。

🐈エメラルドグリーン、乳白色/塩味、腐卵臭

🐶浴用→アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型は末梢循環障害も)  浴用→耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症

🐔登別温泉(北海道)、万座温泉(群馬)、月岡温泉(新潟)

 

🔟放射能泉

🐰名前ほど怖がる必要はないが刺激は強め。浴用・飲用でも体内に吸収されるが、30分程度で排泄される。ごく微量の放射線は人体に良い影響を与える説もあれば、少量でも有害という説もある。「万病の湯」と呼ばれる。一見優しそうに見えるお湯だが、吸収効率が良く、疲れやすいため、湯あたりには注意が必要。非常に珍しいお湯。

🐈無色透明/無味無臭

🐶浴用→高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など  飲用→なし

🐔三朝温泉(鳥取)、増富ラジウム温泉(山梨)、村杉温泉(新潟)

 

⭐「色や匂いのある温泉」は刺激が強いことが多いが、例外もある。

 

詳しくは早坂信哉先生の著書をご覧ください。

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早坂信哉先生

医師/博士(医学)/温泉療法専門医/産業医

25年以上にわたって入浴について研究し、述べ4万人以上を調査してきた温泉・お風呂の専門家。温泉療法専門医としてお風呂・温泉と健康の関係を医学的に研究している医師。

1993年、自治医科大学医学部卒業後、地域医療に従事
2002年、自治医科大学大学院医学研究科修了
同大学医学部総合診療部
浜松医科大学医学部講師、同准教授、
大東文化大学教授などを経て
現在:東京都市大学人間科学部教授
一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長
博士(医学)、温泉療法専門医

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以上です!いかがだったでしょうか?ぜひお気に入りの温泉を見つけてみてくださいね♪

ちなみにブログ投稿者は刺激強めの温泉(特に硫黄泉や酸性泉)が好きです。でもアルカリ性単純温泉もとろとろしていて好きです!